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アンナチュラル<第4話> ネタバレ含む感想まとめ


<第4話> 誰がために働く

バイクの自損事故で亡くなったとされる佐野(坪倉由幸)の死因を探るミコト(石原さとみ)たち。そんな中、中堂(井浦新)の秘密が明らかになる出来事が・・・!? 

 

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あらすじはTBSオンデマンドから引用しています。

相関図は公式サイトよりお借りしています。

 

 

毎回、現代の問題点を織り込みながらストーリーが展開しているなと思います。


今回は人気ケーキを作る工場の過労とそれによる死について。

まず冒頭にミコトのプレゼンで「日本では交通事故はほとんど解剖されない」と前振りがある。
ここでミコトの母が登場し、離婚問題を扱う弁護士であることが明らかに(そうだったんだ!)


母は中堂を気にいる。笑

ミコトの結婚相手を探している風。

 

さて本題は母が依頼をされてUDIにきたのであって、
その依頼というのは仕事からの帰り道にバイクの自損事故で亡くなった佐野さんのことを、
助けて欲しいという依頼があったということ。


バイクの保険も切れていて、生命保険にも入っていなかった。

 

その死は蜘蛛膜下出血が理由であった。
勤務していた工場では過労と残業代の未払いがあった。
残業時間は月に140時間ほども。


もし過労が原因ならば、会社の責任が問える。

 

過労か
事故死か
病死か

 

原因が工場の過労と、どういう因果関係になったのか。


工場長は「ですから、過労なんてありません!!」と言い張る。


だが、周りの証言からもそれが言い逃れであることは明らかであった。

 

 

「もういいです」と妻は言うが、
「今引き下がったら後悔しますよ。工場内で証言できる人がいないか、探してみますから」と言うものの、

 

佐野さんの息子のタスク君は

「そんなの意味ないよ…
 あいつら本当のことなんてどだっていいんだ
 あったことも全部なかったことにされる
 お父さん言ってた、工場が大変な時だから無理してでも頑張るんだって
 それなのにさ…
 お父さんバカみたいだ!」

と去っていく…

 

解剖中に、六郎が見つけた脅迫状。
「お前のしたことは消えない 裁きを受けろ」
私にだ!俺にだ!とみんなが騒ぐ中、
黙って聞いていた中堂は、実は気にしていた。

 

UDIでミコトが残業していると、中堂が入ってくる。

「また泊まりですか〜?過労死しますよ〜」
「例のバイク事故の脳か」
「はい、解剖の時に動脈瘤が見つからなくて。CTで見つけられないか探して見てるんです」
「動脈瘤がない場合もある」
「そーなんですよねー、でも気になって」
「脅迫状・・・あれは俺にあてられたものだ。お前じゃない」
「お前とは誰のことをを指す言葉ですか?」
「〜っ、三澄じゃない!」
「心当たりがあるんですか?」
「さあな」
「あっ、前の奥さん?」
「なんの話だ」
「バツイチなんですよね?」
「誰が言った!ガセネタだ」
「ならどんな心当たりが」
「ありすぎてわからん。俺は恨まれやすい体質なんだ」
「恨まれやすい性格の間違いじゃ」
「とにかく相手は俺だ。三澄が心配することはない」
「それを言われてはいそうですか、安心しましたってなると思います?
 自分あてだと言い切る根拠があるわけですよね?」
(「罪を認めて償え」と書かれた何枚もの紙を見せる中堂)
「今まで何枚も受け取ってる…まあそう言うことだ」
「・・・誰がこれを」
「さあな」
「どんな罪を犯したんですか」
「・・・罪のない人間なんて、いるのか」

ぶっきらぼうだけど、気にしている…。

徐々に中堂の優しさに気づいてしまいますよね。


佐野さんの死に関する議論は堂々巡り。
過労交通事故死は過労死の中でも認められにくいこと。

 

「もう十分です。お金をもらっても、主人が帰ってくるわけじゃないし」
「帰ってこないからもらうんです!
 子供二人抱えて、生きていかなきゃいけないの。しっかりしないと!」
「裁判になるとまた夫が悪く言われるんですよね。たすくがかわいそうで…」

遺族にとって、大切な人をなくなった挙句、
嘘をつかれたり嫌な思いをしたり、真実を見つけることは、
精神的苦痛を伴う。。。

 

ミコトは裁判での勝ち負けから意識をスライドさせて、
「とにかく事実確認をしよう」という声かけで状況を変える。

 

今回は事故の場所を突き止めるために、
バイクについた跡から、マンホールの色と合致させることで確認しようということになる。
(ここでマンホールカードが出てくるのとか、にくいな〜と思いました)

 

なんと六郎が2000個もあるマンホールのチェックをするために、
その位置をアプリのマップに重ねて、
確認したらOKを押すことで済にできるように作成した。


これすごい!!これが現代の力!!

これがあったからこの後、スピーディーに展開して言ったと言って過言ではない。

六郎、やるじゃん!!!

 

実は、誰よりも長時間労働をしていた工場長が倒れ、
その後工場に戻ってくると、ラインのスイッチをオフにしていく。
そして連続勤務が続いている人は休むように告げているところに、
経営者が慌てて駆け込んでくる。

 

「何をしている!ラインが止まってるじゃないか!今日の分の出荷はどうするんだ!
 工場長、あなたにプライドはないのか!!!」

 

「あるよ!!!!!
 プライドならあんたよりある。

 商品に愛情だってある・・・
 だけどねっ!!!!!
 人を死なせてまで、やることなのか・・・?」

 

シーンは変わって、ミコトと佐野さんの息子のタスク君。
「事故の証拠を探しに行こう?」
「証拠、見つかるかな。もし見つかっても、なかったことにされたら・・・」
「今度は大丈夫よ」
すると工場長を筆頭に、工場で働くスタッフの面々が向こうからやってくる。

そしてマンホールのチェックも手分けして探すことになり、どんどん済が増えていく。
滞っていた淀みが消えて、流れが良くなっていくことが伝わってくる。

 

そしてラストは、ミコトと六郎のシーン。


「イタリアの友達に聞いたんだけど、労働って罰なんだって。
 人は皆罪人で、罪を贖うために働いている。
 だから1分でも早く仕事を終わらせて、家に帰る」
「なんか、それ聞いちゃうと働きたくなくなりますね」
「まあ、何が幸せかわかんないけどね」
「あ、三澄さん…三澄さんはどうして働いているんですか?」
「生きるため」
「即答っすね」
「九部君は?」
「いや、俺、まだ夢とか見つかってないし」
「夢なんて…そんな大げさなもの、なくてもいいんじゃない?目標程度で」
「目標?」
「給料入ったら、あれ買う〜とか、休みができたらどっか行くとか、だれかのために働くとか」

 

あの、私もその昔、朝から深夜2時とか3時まで働いていた時代があります。

上司からのパワハラ的なこともありました。

信じられない言葉を浴びせられたことも。

 

退職したあと聞きました。

私や同僚の退勤時間を、上司が操作していたらしいってこと。 

だから、本当に、他人事じゃないんです。

 

いま裁量労働制が話題ですが、もう10年も前から私は裁量労働制の職場で働いてました。

それだけ働いてもちろん残業代という概念はありませんでした。

本来はもっと裁量労働制って、裁量が与えられるべきものだと思いますが、

フレックスもなく深夜まで働いても少しの遅刻も許されませんでした。

だから働かせ放題と言われれば、そうかもしれません。

 

けれどまだ、私は呪縛に苦しんでいるので、

私も六郎と一緒に、ミコトの言葉に励まされました。

 

 

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